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ミレイ展へ行ってきました



渋谷のbunkamuraにミレイ展を観にゆきました。

サー・ジョン・エヴァレット・ミレー(Sir John Everett Millais, 1829年6月8日 - 1896年8月13日)は、19世紀の英国を代表する画家の一人で、11歳の時に、史上最年少でロイヤル・アカデミーの美術学校への入学を許可されたラファエル前派の一員に数えられる天才画家です。


ラファエル前派の絵画の特色として、明暗の弱い明るい画面、鮮やかな色彩、そして「自然をありのままに再現すべきだ」という思想のもとに描かれた細密描写に特色があります。

その代表作が、ミレイの「オフィーリア」ですが、実は、私はミレイのことを全く知りませんでしたけれども、電車の中のポスターで見た彼の代表作「オフィーリア」にすっかり魅了されてしまいまして、ぜひ、この絵を観てみたいと思ったのでした。

最終日でもあったので、会場はすごく混んでいて、特に「オフィーリア」の前はすごい人ごみでした。
それでも、一見の価値は十分にありました。


”恋人ハムレットに父親を殺されて正気を失い、小川で溺死する死の劇的な瞬間が、緻密な細部描写と絢爛な色彩のうちに鋭く捉えられている”

川辺の花々や草木の描写の詳しい事に驚きました。

20130415222144c73.jpg

後で調べてみると、このオフィーリアのモデルは、後にミレイと一緒にラファエル前派を結成したロセッティの妻となるエリザベス・シダルだそうですが、風呂桶に何時間もつからさせて、文句たらたらだったそうです。絵を観た後で、その話を聞いてよかった(笑)

その他にも気に入った絵が何点かありました。

「初めての説教」「2度目の説教」場所は、ロンドンの教会。緊張した面持ちの最初の絵と、退屈して眠り込んでる少女が可愛い。この表情がいいですね。
 これは、ミレイがわが子をモデルに描いた最初の作品、当時5歳の長女エフィーがモデルを務めたそうで、ミレイが描いた初のファンシー・ピクチャーとして広く人気を博したそうです。

millais2.jpg

10188204.jpg


「アリアナ」

ヴィクトリア朝最大の詩人、アルフレッド・テニスンがシェイクスピアの『尺には尺を』から想を得て詠んだ詩『マリアナ』(1830)に基づく絵。マリアナとは婚約者アンジェロに捨てられ、絶望の中で孤独な生活をおくる女性の名。けだるそうな雰囲気がよくでていますね。

アリアナ


あと、全裸で木にしばりつけられた女性の縄を剣で切って助けようとしている騎士の絵が印象的でした。
全裸といっても、ルノワールの女性のようなタッチなので、エロチックな物ではありません。でも、助けに来た騎士の視線が、女性にも縄にも向いていなくて、先の方を向いているのが不思議な感じでした。あまり、じろじろ見ると失礼だから?

「遍歴の騎士」
遍歴の騎士

とても気になったので、調べてみると、この「遍歴の騎士」はミレーが女性のヌードを描いた唯一の作品で、16世紀に最盛を極めた騎士道物語を題材に描いたものらしいです。

 騎士の剣には血糊がつき、画面の右上には逃げる悪人の姿があります。でも、せっかく助けてもらった女性と騎士とは、それほど盛り上がっているようには思えないのが不思議です。
 なおエックス線写真によると元々「女性は騎士のほうを向き騎士と見つめ合う」という構図を取っていたことが分かっています。私が感じた違和感はそのせいなのかもしれません。

何故、ミレイは構図を描きかえたのか。それを考えてみるのもおもしろいかもしれませんね。


「搭の中の王子たち」
搭の中の王子たち

 チューダー朝の前の王朝、ヨーク朝のエドワード5世は、1483年、12歳で即位しますが、11歳の弟ヨーク公と共に、王位をねらう叔父、リチャードによってロンドン塔に幽閉されます。リチャードがリチャード3世として即位すると二人の王子はロンドン塔から姿を消します。「王子達は殺された」と、噂されましたが、確たる証拠はありませんでした。
 200年後、1674年ロンドン搭の南階段下で少年の遺骨が発見され、1933年、確かに王子達のものだと鑑定されました。殺人疑惑の王、リチャード3世は、ばら戦争で見方に裏切られ、即位からわずか2年で命を落としました。この絵はそんなロンドン搭の中の黒歴史の一部を描いたものなのでしょうか。
 王子たちの不安な表情がなんともいえず哀しいですね。


 堪能させてもらったミレイ展でしたが、私の前にいた、おじさんの二人組の話を聞いていたら、フェルメールよりミレイの方が良かったって言ってらっしゃいましたね。どのフェルメールをご覧になったのか、(私はフェルメールもすごく好きなので)その話も聞いてみたいような気がしました。

テーマ : 絵画・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:kazanasi
絵画、小説を中心に観たり読んだり、自作で作ったり。サブカル全般に興味があります。暖かい時期には山登りもします。アナログとデジタルの間を行ったり来たりしてる人間です。


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