スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
     

主題がわかると、絵画っておもしろい(聖書編)


美術作品では主題と表現が大切って言われますが、教会にまつわる絵画っていうのは、主題が分らなければ、その面白さは半減してしまいます。いわゆる、宗教画の醍醐味ってやつです。

宗教画っていうと、旧約聖書、新約聖書が頭に浮びます。私はファンタジー小説やラノベ小説が大好きですが、その主題にも、聖書のエピソードがよく使われています。
よく小説ネタに使われている私的ベスト5を選んでみると、

アダムとイブ、カインとアベル、ノアの方舟、ヨハネ黙示録、サロメかな。

こうして書き並べてみると、新約よりも旧約の方がよく使われてますね。

レーニの描くダヴィデは色っぽいよ。同じダヴィデでも、ダヴィンチのダヴィデ像とは味わいが違いますね。







サロメも描く画家によって随分、雰囲気が違う。しかし、ダヴィデにしても首斬りの主題って多いな(汗っ)




受胎告知、これも画家によって表現は様々。告知にくる天使ガブリエルの手には白い百合。精霊の鳩、祈祷書などが描かれることが多い。




こちらのロセッティの受胎告知は、まるで現代画みたいですね。





宗教画においては、様々な画家が様々な主題と表現で絵を描いているわけですが、ここでは、守護聖人について触れてみたいと思います。

聖人とは、カトリック教会の定める、信仰と功徳にぬきんでた人々で、キリスト教の教えを守って倒れた殉教者が多く含まれています。聖人は聖書に語られることのない、もう1つのキリスト教信仰の形であり、これら諸聖人を描かれた美術作品は極めて多く、彼らを特定するには、特定の持ち物が必須になってきます。反対に美術館などで絵を鑑賞した時に、その持ち物を知っていれば、説明文を見なくとも、その聖人が誰だか分るってわけで、それって楽しいですよね~♪


なお、殉教者の多くは棕櫚(しゅろ)の葉を持ち物とするのが通例ですが、以下は、私がその中でも興味深いと思った守護聖人の絵とエピソードです。女の人に偏ってるけど、お許しを。

*聖アガタ 
 シシリア島の生まれ。ローマ総督に求婚されたが、神に身を捧げた彼女は拒否し、拷問に掛けられた末に鋏で乳房を切られたが、聖ペテロが彼女の前に現われて傷を癒した。殉教後、火山噴火時に彼女のヴェールが溶岩を防いだことから、火山噴火、火災の守護聖女になった。

手にしたお盆に乗っているのは切られた乳房!? 肉まんじゃありません。



*聖アグネス

 キリスト教迫害のローマ時代に、長官の息子求婚を拒み、娼婦に身を落とされ、裸で市中引き回しにあうが、突然、髪が伸びはじめ、彼女の裸体をすっぽりと覆った。火刑をも生き延びたが、ついに斬首された。四大殉教聖女の1人。




*聖アポロニア

 異教の神々の像を破壊したために、歯を抜かれ、燃え盛る火を前にキリスト教の信仰を捨てることを強要された時、短い祈りを言った後に火の中へ入っていった。歯医者の守護聖人で、歯医者のポスターに使われる時もあるとか。そういえば、この絵は抜かれた歯をもっていますね。




*聖カテリナ

 キリストの神秘の結婚をしたという彼女は学問に長け、時の皇帝が彼女を見初め多くの博士を動員して、学問で彼女を破ろうとして敗北した。怒った皇帝は彼女を車裂きにかけたところ、天使が現われ、車輪を粉砕。しかしついに、斬首されて殉職した。
教育、学問の守護聖人。絵に刺付車輪が描かれているのは聖カテリナの証拠。




*聖チェチリア

 ローマ貴族の娘に生れたチェチリアは婚約者に結婚しても純潔なままでいることを条件に嫁いだ。夫がならば天使の姿を見せて欲しいというと、天使が現われ、百合の冠をチェチリアに薔薇の冠を夫に与えた。のちに夫と共に殉教。結婚の当日、無数の楽器の音が彼女を見送ったという伝説から音楽の守護聖人とされる。




*聖マグダラのマリア

 聖書では御馴染み。裕福な生まれだったが、贅沢の味を覚え、娼婦にまで身をおとしたが、キリストの弟子となって、罪を悔い、主の昇天後、マルセーユで伝道につとめ、孤独のうちに修道生活を送った。キリストの磔に立ち会った。マルセーユと罪を悔いる女性の守護聖人。

瞑想中に膝にある髑髏は誰のもの?




*聖ニコラウス

 この方は男性です。日本では”サンタクロースで名が知れていますね! 赤ん坊の時、聖金曜日には乳を飲むことをやめて断食したらしい(笑)その他にも、暴風雨にあって沈んだ船を助け、塩漬けにされた子供たちを蘇らし(!)多くの奇跡を起こしたらしいです。




聖人の数は多すぎて、ここには書ききれないですが、また、今までとは違う観点からの美術鑑賞ができるようになりますから、興味のある方はぜひ、文献などを読んでみて下さいね。

参考文献 西洋絵画の主題物語 Ⅰ 聖書編  美術出版社















コメント

Secret

プロフィール

kazanasi

Author:kazanasi
絵画、小説を中心に観たり読んだり、自作で作ったり。サブカル全般に興味があります。暖かい時期には山登りもします。アナログとデジタルの間を行ったり来たりしてる人間です。


【kazanasiの本】




その他の童話、推理、ファンタジー作品

最新記事

カテゴリ

月別アーカイブ

最新コメント

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。