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金土日館 岩田専太郎作品~常設館


 金土日館は、その名の通り、金曜、土曜、日曜日にしか開館しない、挿絵文化の先駆者として一世風靡した岩田専太郎の作品が展示してある小さな美術館です。


 岩田 専太郎(いわた せんたろう)(1901年6月8日 - 1974年2月19日)とは、1926年(大正15)より『大阪毎日新聞』に連載の吉川英治作『鳴門秘帖(なるとひちょう)』の挿絵を担当して、一躍人気画家となった画家です。
特に官能的な女性画像を得意とし、新聞や雑誌の小説の挿絵を手掛け、かたわら本格的な日本画も描き、美術考証家としても活躍しました。

その金土日館に、ちょっと立ち寄ってみました。
一見すると、普通の民家のようで、扉を開くのに多少、戸惑うかもしれません

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扉を開けば、そこはこじんまりした展示館です。受付の女性の案内で靴からスリッパ(これが可愛い)に履き替え、ソファに座って、まずは7分ほどのプロフィールや作品の説明などのビデオを見せてもらいます。
 私が訪れたのは、金曜日の12時過ぎでしたが、この日は、客は私一人だったので、広いソファを独り占めで、優雅な気分だけど、ちょっと異空間にはまり込んだなって感じでした。


 展示室は、このソファがあるエンタランスルームの他に地下と2階がありました。ここには、専太郎の絵の他の日本画なども展示されていました。

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エンタランスルームの壁にぐるりと掛けられた美人画は、優美で、香るような色気が漂うようで、すごく素敵でした。表情がたまらなくいですね。
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      湯あがり                     瞳                     稽古帰り

くれない   お酌    スカーフ

        くれない                   お酌                   スカーフ


    23007000024.jpg
     岩田専太郎と奥さん。どことなく絵の女性と似ているような。



美人画の他には新聞小説に掲載した挿絵が、当時の新聞と一緒に展示してありました。
新聞に掲載された絵より、原画の方が大きく、鮮明で見ごたえがありました。挿絵というよりきちんとした1枚の絵といった感じでした。

   挿絵の書き方

    「挿絵の書き方」という本の挿絵 素敵! この横顔! すごく好きです。着物の模様も綺麗ですね。
 今でいう、イラストの書き方って感じの指南書なんでしょうか。中身も読んでみたかったです。


       20100727143917.jpg

          『江戸無情』(新潮社、昭和38年)



                    20100727143916.jpg

                    『江戸無情』(新潮社、昭和38年)


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                   『春色江戸巷談』(講談社、昭和41年)


 岩田専太郎が残した名言にこんなものがありました。

  「きのうは過ぎ去ってもうこない。あすはまだ来ない。今日があるだけ。」

 刹那的で、心にぐっとくる言葉ですね。また、僕の絵は芸術ではないので、ただ書きまくるだけというような言葉も残されていました。今なら、専太郎の絵は胸を張って芸術と言えるだろうに、当時の芸術の概念って、随分、狭かったのだなと思ってしまいました。村上隆のフィギュアが数億円で取引される今の時代に岩田専太郎が生きていたら、一体、彼はどんな絵を描いたかな? ちょっと、それを見てみたくなってしましました。


金土日館

http://www.kindonichikan.com/about/index.html

東京都文京区千駄木1-11-16
最寄駅千駄木駅から徒歩約5分

営業時間午前10時~午後5時
(入館は4時30分まで)
定休日月~木曜日、夏季、年末年始
入館料 一般    600円
    小・中学生 300円

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コメント

No title

この名前では初めまして(笑)

こんな美術館があったんですね。
どこかで見たような、懐かしいような絵ですね。
子供の頃に、親の雑誌かなにかで見たのかな?
行ってみたくなりました。

Re: No title

あら、ブログ、始められたんですか。岩田専太郎の絵は、きっと、昔の冊子で目にされてると思いますよ。
この美術館は、民家の間にある隠れ家みたいな感じです。千駄木あたりには、探してみると、こんな風な施設がけっこうあります。鷗外記念館もできましたし。

No title

はい、新生活でバタバタしてましたが、やっと落ち着いてきましたよ。
それにしても、この美術館はとても行きたいです。
今度、行きます。

Re: No title

入口は小さいですけど、けっこう見応えはありましたよ。特に、新聞の挿絵は良かったです。

私のブログの前の記事に書いた旧安田楠雄邸(徒歩で10分くらいの場所にあって、この2館は近いです)と、同日日付の印を押したチケットがあると、入場料が割引になるようですし、興味がおありなら、そちらの方にもぜひ、行ってみて下さいね。
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Author:kazanasi
絵画、小説を中心に観たり読んだり、自作で作ったり。サブカル全般に興味があります。暖かい時期には山登りもします。アナログとデジタルの間を行ったり来たりしてる人間です。


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