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フェルメールと贋作


フェルメールはとても人気のある画家ですが、フェルメールの絵は一目見るだけでも、解り易く美しいところが、多くの支持を得る理由なのかもしれません。
 特に今年は彼が残した30数点の作品(たったの30点!)の中から10点が日本に来るそうで、私もなるべく見にゆきたいと思っているのですが、今、公開されている「真珠の耳飾の少女」は、宣伝が派手すぎてちょっと躊躇してしまっています(笑)

フェルメール作品といえば、前に渋谷、bunkamuraで開催されている展覧会、
フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展には行きました。

フェルメールは、私の自作小説「ピータバロ 贋作者のテクニック」
http://ncode.syosetu.com/n2194m/



主人公のキース&ミルドレッド

 のテーマにもしていたので、この絵画展は絶対見たかったのです。

 特にこの展覧会の目玉の「地理学者」は、

 モチーフの地理学者がイケメン!そして、絵画に秘められた謎の数々。 フェルメール特有のラピス・ラズリを顔料にした”ウルトラマリンブルー”が衣装やクロスにふんだんに使われている。日本初公開! と、見所が満載でしたから。


 フェルメール「地理学者」




 これは、光の表現とかが柔らかくて、いつまでも見ていたい感じの絵です。地理学者が視線を向けている先は、手に持つ海図ではなく、窓の外です。その先にあるものは、まだ見ぬ遥か遠くの国なのか、それとも自分の未来なのか。窓の外から地理学者を照らす光は、彼の強い意志をあらわしているようで、この光の表現、素晴らしいです。

 そして、フェルメールの作品のモデルは断然、女性が多いのが特徴で、男性の全身が描かれているのは、この「地理学者」と「天文学者」の2点しかないというのも貴重ですね。ちなみに「天文学者」の方は、お爺さんで、こんなイケメンではありません(笑)



ちょっと余談になりますが、自作小説「ピータバロ」の中で、その主人公、キース・L・ヴァンベルトは、フェルメールの贋作者として世界的にも有名なメーヘレンに、触発されてフェルメールの贋作を描きあげるのですが、

その天才贋作者、メーヘレンがフェルメール風に描いた、贋作の1点をちょっと紹介します。

実際にフェルメールはこんな作品は描いていないのだけど、贋作なのに、鑑定士に認められてフェルメールの真作として売買されてたっていうんですから、メーヘレンの贋作師としての腕の凄さが分るでしょう。
今回の展覧会に出品された「地理学者」の光の構図も、メーヘレンの贋作の中に盗み取りされているそうですが、そう言われてみると、机に座る婦人に差す光は「地理学者」のものと似ているような気がします。


 「手紙を読む青衣の女」を参考にして描かれたメーヘレンの贋作 



  フェルメールの真作「手紙を読む青衣の女」 



どっちかっていうと、メーヘレンの贋作の方が良かったりしますね。


 贋作師メーヘレンは顔料やキャンパスの質にいたるまで、すべて、フェルメールが使ったのと同じ物を作り出すことに非常に拘りをもっていました。少しでも、17世紀にフェルメールが作品を作り出した状況を作り出そうと、あらゆる化学薬品、室温に湿度を実験し、何度も思考錯誤を繰り返し、その手法をなぞろうとしたそうです。けれども、フェルメールって、そんな風に凄腕の贋作師が研究に研究を重ねて、描きたくなってしまうくらい、魅力的な作家だったんでしょうね。

 ちなみに、フェルメールの天才贋作師、ハン・メーヘレンについて詳しく知りたい方は、
「私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件」フランク・ウィン著が非常に面白かったです。読み物としても楽しいので、興味のある方はぜひお読み下さい。これは、お薦めの一冊です。

コメント

No title

こちらには初めてお邪魔します。
見事な贋作師だったんでしょうけど、自分の作品を作るのは無理だったんですかね。

No title

石ころ帽子さま おっ、いらっしゃいませ。初めてのお客様?です。ありがとうございます。ちなみに、贋作師っていうのは、この世に生れた2番目の職業だそうです。さて、1番目は何でしょう? それは日本でも赤線、青線で名が通っているあの職業だそうですよ。

No title

エッチなお仕事ですよね(笑)

No title

そうそう、当り!
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プロフィール

kazanasi

Author:kazanasi
絵画、小説を中心に観たり読んだり、自作で作ったり。サブカル全般に興味があります。暖かい時期には山登りもします。アナログとデジタルの間を行ったり来たりしてる人間です。


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